財務諸表は会社の成績表!

儲かっている企業は何が違うのか?足踏みしている企業は何が原因なのか?決算書を基に分析し、優秀なビジネスモデルをご紹介します。

メルカリの財務諸表。この赤字は将来に続くものなのか?

メルカリが2018年7~9月の成績を発表したので纏めたいと思います。

 

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(出典:https://www.mercari.com/jp/

簡単に過去からの流れを振り返っておきましょう。メルカリは、年々売上高は上昇し続けています。しかし、営業損益が赤字なので、売上高が上がっても利益が出ていない状態にあるようです。

この場合には売上が上がっているからといって安心していいわけではありません。また、利益が出ていないからといってもう駄目だというわけでもありません。

 

何をどのように見るのか。それは、「この赤字が将来の利益につながっていくものなのか?」という事を確認していく事が重要であると言えます。

 

その為には、細かく分解してその中身を知っていく必要があるのです。

 

・全体としての赤字は継続中

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では早速今期の成績を分解していきましょう。売上から原価を引いた売上総利益は充分な利益が出ているにもかかわらず、販管費が今期も多額に計上されており、25億円の赤字を計上しています。

 

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簡単に解説するとこのような感じです。売上総利益が充分にとれているという事は、メルカリのビジネスモデル自体の付加価値は充分にあると言えます。しかし、事業運営に必要な販管費が非常に多額。

この内容が非常に重要です。何にお金を使っているのか?そのお金は将来の売上の為に必要な投資なのか?を判断していかなくてはなりません。

 

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まず一つ目の要因には優秀な人材の積極採用があげられています。ちなみにメルカリの平均給与は500万程度のようですので、この数値に単純に当てはめると年間で67億8500万円の現金が出ていく事になります。3か月間でいうと17億円近い額ですね。10月に新たに採用したようなので、7~9月の今期の成績には反映されていませんが、恐らく次の決算書でもこの販管費は増加するだろうと予想することができます。

 

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販管費のうち、国内事業の内訳がのっていました。全体で80億円。その内、広告代に28億円、ポイント費用に15億円、支払手数料で10億、人件費に10億円あてられています。

これらの費用のうち、広告宣伝費は新規顧客開拓のため、ポイント費用は既存顧客の取引活性化のための費用だという事が出来ます。メルカリの場合は人件費も将来の売上の為といえるでしょう。つまり、販管費からは、メルカリがもっともっと売上を伸ばしていくぞという意思があることがうかがえます。

 

では、その結果は効果があったのでしょうか?なかったのでしょうか??

 

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まずはどんなユーザーがいるのかを示すカテゴリー別の取引分類。

2014年~2015年は取引の4割近くを女性ユーザーが占めていましたが、2019年1Q(2018年7~9月)では女性ユーザーの割合が24%まで減少しています。

全体の取引総額は年々上昇しているため、これは、他の層がメルカリのサービスに流入してきたからだと言えそうです。これは広告を打ち続けている成果だと言えるでしょう。

 

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また、メルカリは「使いやすさ」「出品しやすさ」を非常に重要視する企業です。本などをバーコードを読み取ることで簡単に出品できるという機能を付与したところ、バーコード出品が大きく増える結果となっています。

 

・今期はクルマ関連を強化していく??

そして今期、メルカリが今後どの分野を強化していくのか?という方向性を示す一つの象徴的な出来事がありました。マイケルという企業の買収です。

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マイケルとは「クルマ好き」たちの日本最大のコミュニティCARTUNEを運営している企業。ここのIDとメルカリを紐づけて、そのコミュニティでの売買を活性化させようとしているようです。

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コミュニティを覗いてみたところ、「かっこいい・・・!」という車が何台もありました。クルマ専門のmixiっぽい雰囲気。そしてその中にパーツのレビューもたくさん書き込まれていました。

 

ここに紐づけて、「評価は高いけど自分はもう持っているから誰かいる?」「前これ欲しいって言ってませんでしたっけ?」という流れを作るのでしょうか。上手く導線を作ると非常に活性化しそうな分野ですね。このコミュニティ自体も利用率は非常に高くなっているようです。

 

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趣味ってその趣味を持つ人と共有したいですもんね。趣味のコミュニティで、しかも話が盛り上がっている際に自分の欲しいものを購入できるのであればいいですね。

 

・国内事業と海外事業の成績をザックリ計算。

今回は国内事業について重点的に見てきたので、国内事業のおさらいをして終了しましょう。メルカリの国内事業は2018年7~9月は売上97億円。営業利益は14億円となっています。

 

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売上97億円に対する販管費ももう一度見ておきましょう。約80億円の販管費が使われています。

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のこりの3億は売上原価という事になりそうです。(システム運営の費用や人件費、配送料がここに当たります。

このデータを基に日本国内の表を作ってみるとこのような感じです。

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国内事業ではこれだけ広告を打っても利益が出ていますし、

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拡大をストップして広告費を止めるとすると、それ以上の利益が入ってきます。国内事業は完全に黒字化が進んでいる。でも拡大のためにまだまだ投資をやめないよという段階でしょう。

 

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さて、ここまで分かると海外事業の進捗も見えてきます。

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売上の割に思いっきり赤字ですね。この結果がどうなのか?次回の記事で見ていきたいと思います!

ソフトバンクがなぜ借入ばかりしているのか考えてみた。

今回はお金の流れからソフトバンクの投資の歴史を振り返ってみたいと思います。

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(出典:https://www.roboticsbusinessreview.com/listing/softbank-robotics-corporation/

ソフトバンクは現在確認できるだけでもメイン事業であるソフトバンクの他にスプリント、ヤフー、arm等の事業があります。その内、ソフトバンク以外はM&A等で吸収してきた事業です。

 

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その内、ヤフーやスプリントは大きく育ち、armはまだこれからといった状況ですが、買収できるお金ってそんなにあるものなのでしょうか?

 

スプリントの時もarmの時も、その買収額の多額さから驚きをもって大きく報道されました。今回は、キャッシュ・フロー計算書を複数の要素から見てソフトバンクの投資の歴史について見ていきたいと思います。

 

ソフトバンクの成長の歴史は資金調達の歴史

タイトルの通りのままなのですが、キャッシュ・フロー計算書という「現金がいくら動いたか?」を示す財務諸表のうち、「財務CF」という、お金を借りた額を示す部分の流れを追っていくと、面白いことが分かります。

これは2012年~2018年の今期までの資金調達額(自分で稼いだものではなく、投資家や銀行からの借り入れ、社債などからの調達)をまとめたもの。

 

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とはいってもこのままでは分かりづらいので、スプリント、armを買収したタイミング、SVFを立ち上げたタイミングを計上してみましょう。

このように、買収時期と資金調達のタイミングがぴったりと一致します。

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この時の調達方法は基本的には借入金。Arm買収時などは4兆7925億3千万もの額の長期借入金を調達しています。(返済した差額があるのでトータルではそこまで伸びていませんが)ちなみにスプリントの時は長期借入金1兆9,800億円社債発行収入1兆6652億3200万、SVFの時も同様に長期借入金と社債の発行の合わせ技で資金を調達しています。なぜ増資ではなく銀行からの借り入れがメインなのか?については後程検討したいと思います。

 

・個人で考えればとんでもないほどの投資量

 

ここですごいのは、ソフトバンクのお金が出ていく事を全然恐れないその姿勢ですよね。

こちらは事業で儲けたお金から、買収などでかかったお金を引いた額。スプリント、arm、SVFの資金調達して投資をしている際に、この額が常にマイナスになっています。

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自分自身で置き換えてみると、年収500万なのに2000万の投資を何回も決断できるか?と考えたら分かりやすいでしょうか。

 

こんなレベルの物凄い投資を、ソフトバンクは継続して行っております。そしてソフトバンクは今のところ、この投資には勝ち続けています。SVFも2018年末までに投資した投資先は大幅に株価は上がっているようですしね。

 

とは言え、営業CFから投資CFを引いた額をもう一度見てください。

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物凄いマイナスですよね。Armに至っては2兆円を超えるマイナスになっています。しかもarmはまだスプリントのように収益化を図ることができていません。(すごい会社なんで、期待は充分持てるんですけどね。)

とは言え、もし投資家の方なら、このような莫大な投資を許容できるでしょうか?

 

ここに増資ではなく借入を行った理由があると私は思っています。

 

・借入が多いのは投資家にとってリスクが高いから?

 

投資家は、銀行に比べてどれかの事業が失敗したら大きなリスクを追っているという事が、ソフトバンクが銀行から資金を調達している最大の理由なのではないでしょうか。

 

とは言っても分かりづらいの図示してみます。

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こちらは損益計算書。(ソフトバンクIFRSなので厳密にいうと違うのですが余り気にしないでください)この損益計算書を見ると、銀行より株主の方が大きなリスクを背負っている事が分かります。

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このように、銀行は営業利益の中から利息を支払ってもらいます。この額は契約時に決まっていて、一度契約を結べば業績が悪い時でも支払ってもらえます。

 

転じて株主はどうでしょうか?税引き後の純利益から支払いという形です。という事は、例えばソフトバンクの投資した事業が上手くいかず、どこかで赤字でも計上されようものなら、株主は配当を受け取ることができなくなるのです。

 

しかも、赤字になるとソフトバンクの株価は下落するでしょう。その時にソフトバンクに持たれているのは「借金まみれ」のイメージ。下手をすると株価は急降下し、ソフトバンクにとっても株主にとっても損をする状況に追い込まれます。逆に物凄く事業が上手くいっていても、配当が物凄く増える可能性もあります。

 

これが、銀行であれば赤字であっても物凄く儲けていても、利息の支払いさえしていればOK。ソフトバンクは株価が下落しても銀行から借りたお金が充分にあるので、立て直せる時間を作ることも十分可能でしょう。このような意味で、ソフトバンクは投資のリスクを下げるために借入金という調達方法を選択したのではないかな?と思います。

 

少し理解しづらい話ですし、正解はソフトバンクにしか分からないのですが、財務を考えるうえで少しこのような妄想も可能なのかなと思います。

 

資金調達をする際には、その事業が失敗した時、成功した時のリスクも考慮して財務調達をするのがいいでしょうね。それでは、ここまで読んでいただいてありがとうございました。

ソフトバンクの財務諸表。ソフトバンク・ビジョン・ファンドと会計ルールの使いこなし方がすごすぎる。

今回はソフトバンクの上期の成績を見ていきたいと思います。
まず初めに。ソフトバンク・ビジョン・ファンド(SVF)ヤバすぎるでしょう。あとIFRSのルールを上手に使いすぎ。

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(出典:https://www.softbank.jp/sbnews/

何はともあれ全体像を見ていきたいと思います。
 

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まず売上は前年比で6%増。内訳はスプリントが40%、ヤフーが10%、ソフトバンクが38%その他が12%という構造です。スプリントの売上が一番大きいんですね。
 

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続いて営業利益。SVF、ソフトバンク・ビジョン・ファンドの営業利益が6324億円。半年で6324億円ですよ?投資をするときにはSVFの投資している株にそのまま投資した来院じゃないかと思ってしまいます(笑)投資先も開示してくれていますしね。
(非上場株も多いですが。)
 

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ちょっと話がわき道にそれましたが、このSVFはソフトバンクだけでなく外部の投資家も参画しています。この営業利益って、全体の投資の中のソフトバンクの取り分だと思いませんか?



実は違うんですよね。

SVFは、3つの会社でなりたっているのですが、その会社はソフトバンクの子会社
 

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このような状況の時って、会計のルールではSVFが投資して増えた利益は一度全額ソフトバンクに計上され、その後外部の投資家に分配されます。
これはソフトバンクが作成してくれている図を見ると分かりやすいです。(とはいってもごちゃごちゃしていますが)
 

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投資した企業の株価が上昇したことによって生じた益から、ファンドの運営費を引いた層が全てSVFからの営業利益になっています。

 

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なので、この図にあるSVFからの営業利益は外部の投資家と配当を山分けする前の利益です。ソフトバンクの決算書を確認する際にはここをお間違えなきようご注意くださいませ。

とはいっても相当儲かったソフトバンク。試しに通信事業について見てみましょう。

 

 

・通信事業
 

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まず通信事業ですが、この飽和状態の市場で営業利益が9%増加しています。
 

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もう一つはフリーキャッシュフロー。これも11%増加しています。

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フリーキャッシュフローは飽和している市場では恐らく最も重要な指標の一つです。
具体的には、事業で儲けたお金からその事業に必要な投資の額を引いた差額の事。ここが増加している限りは上手くいっているとみていいでしょう。

 

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スマホの純増数は順調に拡大しているようですが、何より格安スマホが約20%増加。YモバイルやLINE MOBILEの格安キャリアを背景に累計台数を伸ばしてきていることがうかがえます。

また、様々なニーズに対応するために料金プランを一新(といっても、2G以上使う人がスマホを目いっぱい楽しみたい層に振り分けられててどうかと思うんですが…)
 

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ちなみにですが、これらの成果によってか、ソフトバンクは「解約率」が減少中。その結果ライフタイムバリューも増加しています。
 

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通信会社は「2年縛り」という仕組みもあり、解約率が通常とても低いです。ソフトバンクももちろん低いのですが、それでも大手三社の中では圧倒的に解約率は高い部類でした。
 

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これが下がるだけでもLTV、すなわちお客さんがソフトバンクにお金を支払ってくれる総額は圧倒的に高くなるのです。

私は48回払いの「24回払い終わってスマホを下取りすれば、その後のスマホ代はソフトバンク持ち」という施策はこの解約率を下げるためのものではないのかと思っています。

いずれにしても、本業であるソフトバンクの通信事業で安定的な儲けを作ることができているソフトバンクの通信事業は、「格安スマホの投入」「料金支払いプランによる解約率の低下」「ギガモンスター等の通信プランの変更」などの理由により洗練されてきてる印象です。

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とは言え、今までの流れと地続き感のあるこの施策。次に大きな流れがあるとすれば、それは5Gに入った時でしょう。5Gになると、処理できるスピードは大幅に上昇するそう。その時にソフトバンクはSVFで投資している企業と新規事業を創出するとしています。

 

SVFが投資している企業は38社。企業群はバラバラですが、共通しているのは「AI」を使用している事。通信事業が5Gで処理速度が圧倒的に早くなるとすると、そのシナジーのすさまじさは素人目にも凄そうだと分かります。ここまでくるとソフトバンクは尋常でない企業体になっていくでしょうね。

また、国の圧力である通信量の4割カットにも十分対応するような宣言もしています。

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社内のルーチンワークをAI・RPA(Robotic Process Automation)化して通信事業の人員を4割削減することを目指しています。

ここら辺はソフトバンクは得意でしょうね。売上が4割下がっても、人件費などの固定費を4割削減するとトントン(もちろんそんな簡単ではないですが)といったところでしょうか。個人的には、通信事業の発展はSVF次第なのかなといった印象を受けます。ここからどのように発展していくのか注目しましょう。

さて、今回はここまで。ソフトバンクの全体の売上やSVF,ソフトバンクの本体の通信事業などについて見ていきましたがいかがでしたでしょうか。

・ここから何が学べるか

ではでは、あまりにも大きなソフトバンクから、我々は一体何を学ぶことができるのでしょうか。「ソフトバンクが特別だったんだよ。」は確かにそうなのですが、それでも学ぶべきことはあるはずです。

 

私は、ソフトバンクを見ると「自社の定義の仕方」はまずとても重要だと思います。「我々は通信会社だ!」と思っている企業にこのような事ができるでしょうか?

 

また、語弊はあるかもしれませんが、「資本主義社会では会社は商品である」「商品同士のシナジー効果を最大限発揮する為には、この商品を購入することが望ましい」という考え方をすることは非常に重要だと思います。


最終的には他社が真似できないサービスを起こすことができるとするならば、将来この施策は多大なキャッシュを生む可能性があります。

近年ではM&Aによって成し遂げられるこのような施策ですが、ソフトバンクのやり方はもっと緩やかな関係性です。しかし、この緩やかな関係からトップ企業の技術や情報を得ることができることから、「情報の流動化」が起こる可能性があります。少なくとも、その予感はさせてくれます。

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このような判断を行うためには、「明確なビジョンを持っている事」「それを実現するための圧倒的な資金調達力を有すること」の2点が必要です。

 

明確なビジョン構築の為には将来に向けての情報収集が欠かせません。資金調達に向けてはファイナンスの知識が欠かせないでしょう。ソフトバンクの財務を見ていると、このような事を教えてくれるような気がします。

 

では、ここまで読んでくださってありがとうございました。

 

(SVFの会計処理について詳しくお知りになりたい方はこちらを。出展:
https://cdn.group.softbank/corp/set/data/irinfo/presentations/analyst/pdf/2017/investor_20180209_02.pdf

ソフトバンクは財務諸表が全然違う。「通信会社」と「持ち株会社」のBSの違いとは?

 

ソフトバンクの決算が発表になりましたが、決算はすこぶる好調のようです。が、この会社は色々な事業に出資しているので、もはや決算書を眺めるだけではどんな会社なのかほぼ分かりません(笑)

 

とは言え日本を代表する企業の決算なので、まず全体を見て、そこから別記事で各事業の成績を見ていきたいと思います。

 

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 (https://www.softbank.jp/sbnews/

まずソフトバンクのSoftBank2.0の文字。ソフトバンクは通信事業から「戦略的持ち株会社」への変貌を宣言しています。

 

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ここら辺はソフトバンクと他の通信会社の財務諸表を読めば一発で理解できます。ほんとに全然違いますので。

・BS(貸借対照表)を見ると全然違う

 

こちらは2018年末時点でのソフトバンクのBS。

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ボックスが2つ並んでいますが、右側が資金をどのように調達しているか。左がその資金を何に使っているのかを示しています。

 

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通信会社なのか?戦略的持ち株会社なのか?を見るときには、左側の資金を何に投資しているか?を見れば一目瞭然です。

・左側は資産の投資先を示す

 

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ソフトバンクは有形固定資産の他に「のれん」や「金融資産」も多額に保有しています。

これを、他の通信会社と比較してみましょう。

 

KDDIの場合

 

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DoCoMoの場合

 

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KDDIDoCoMoともに左側の資産運用を見ると、「有権固定資産」が全資産の35~40%近い数字を示しています。通信会社は通信の為の電波など、設備投資を多額に行わなければなりませんので、通常この「有形固定資産」が全資産の中で大きな割合を占めます。

 

 有形固定資産が占める割合はたったの12%

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ソフトバンクは違います。KDDIDoCoMoよりも多額の有形固定資産を計上しているにもかかわらず、その割合は全体の12%しかありません。

他ののれんや無形固定資産に多額の投資が行われています。詳細も出ているので確認してみます。

 

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これだけ多いと数字の羅列に見えますね(笑)

この中で、確実に日本のソフトバンクの通信事業と関係がないものを抜き出すだけでもすごい額になります。

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この色付けされたものだけで13,127,905,000,000円。13兆1279億5百万円です。これは全体の42%に相当する額で、ソフトバンクはBSを見るだけでも通信事業に関係のない資産が42%あるということになります。いい悪いではなく、これは明らかに通信会社とは言えないでしょう。

(余談:このBSは他の通信会社との期間を合わせるために2018年末のBSで表示しています。)

 

 

せっかくですので、最新の財務諸表も確認しておきましょう。

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…6カ月で総資産が2兆円増えてますね(笑)

 

ほんとあり得ないレベルですが、これが世界トップクラスの企業のスピード感なのでしょう。こんな企業が日本にあるとは本当にすごい。

 

増加の原因は金融資産。というより半分がSVFの株の購入の増加です。

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これは資産の総額なのですが、SVFの資産が1兆円近く増えています。ちなみに、投資の為には現金が必要ですが、どこから調達してきたのか?

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これが借金なんですよねええええ

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1.7兆円調達しています。 

このように、ソフトバンクはさっさと資金調達をして投資をし、その投資を利用にシナジー効果を発揮しながら成長を続けていくというストーリーを描いています。

ここら辺にソフトバンクのすごみを感じますね。

 

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 近年は日本においても「自社で事業を起こして成長させる→MAを経て創出されるキャッシュを増やす」という流れに切り替わっていましたが、ソフトバンクはMAを行うという事をせずに世界中のNo1企業とMAより緩いつながりを通して新規事業を創出するという発想を行っています。そう意味では一歩進んだ戦略なのでしょうね。

 

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この形態はとにかく事業を立ち上げるスピードが速い。

LINEやメルカリが参入しようとしている決算業にも参入していますし、

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ソフトバンクとヤフーの決済サービス「PayPay」の強みとは? 中山社長が語る - ITmedia Mobile

(ちなみに、この決算業の技術には群戦略企業の一つであるインドの決済プラットフォームPaytmの技術を導入するそう。スケールがデカすぎです。)

 

トヨタと提携をしたのも記憶に新しい所です。

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今回発表されている資料を見るだけでも、これだけの投資や協業を行っています。

 

しかし子会社になっている分野は非常に少ない。SVFがらみの案件が非常に多いのが見て取れます。

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ソフトバンクはこのように、新たな協業の形態を作ってソフトバンクや協業する企業のキャッシュを最大化させる取り組みを本格加速させているのではないでしょうか。

ソフトバンクのBSはめちゃくちゃ複雑なのでどないなってんねん状態ですが…めちゃくちゃ大枠で見ると現在このような動きをしています。

 

スライド一枚目の群戦略だけで字数が相当増えてきてしまいました。(笑)

 

今回の記事は、最後に今期のPLの鬼門、SVFだけコメントして終わります。

・PLはSVFの利益の計上の仕方に注意

 

この半年分の売上は4兆6539億円で前年に比べて2500億ほど増加。しかし営業利益が1兆4207億円で前年に比べて5459億円増加しています。

 

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売上以上に利益が増えるのは通常あり得ないことなのですが(笑)これによってソフトバンクの財務諸表は一気に意味が分からなくなるんですよね。

実際はこの営業利益はSVFの保有株式の価格上昇などの影響が大きいようです。

このSFVの利益、決算書にもこの額で計上されているんですが、このように計上されたらこの利益がソフトバンクの利益なんだろって思いませんか?(筆者はガッツリそう思っていました。)

 

実は違うんですよね。

 

これはSVF全体で創った利益。ソフトバンクは出資者の一人という位置づけなので、この創った利益から出資額に応じて受け取るという事になるはずです。(決算短信から拾ってきたら、ソフトバンクは全体の30%の出資額だったので実際のソフトバンクの取り分は全体の30%です。)

 

このように財務諸表一つ読むだけでめちゃくちゃ骨が折れるソフトバンク。少しづつ下記進めていきますので、お付き合いいただけると幸いです。

キャッシュフロー計算書から見る今期のZOZO。やはりpixiboへの投資が次代への成功のカギか。

 

ZOZOの前澤社長はゾゾスーツを無くしますという発言をして決算発表を騒がせていましたが、ゾゾスーツを無くすというだけでプライベートブランドからの撤退は無いようです。

何故そう思えるのか。それは、今期の決算書で発表になったキャッシュ・フロー計算書で分かります。

 
このキャッシュ・フロー計算書とは、「どれだけのお金を稼いで、何に投資し、どこからお金を借りたのか」を教えてくれます。
今までZOZOは、現金をあまり持たない超が付くほど攻めの経営を行ってきました。その経営を支えるものは、本業の「圧倒的な稼ぐ力」でした。
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2017年の決算書から作成したキャッシュ・フロー計算書の図をご覧ください。一番左が2016年の4月時点の現金で一番右が2017年3月の現金です。真ん中の3つが現金の増加の理由なのですが、「営業活動によるキャッシュ・フロー」が大幅な増加をみせています。

これは、本業で圧倒的に稼ぎ、事業投資や配当などもその範囲で行われていたことを示しています。

それが、2018年の3月(今から半年ほど前)の決算書では

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営業活動によるキャッシュ・フローが昨年よりさらに稼いでいるものの、投資活動と財務活動によるキャッシュ・フローのマイナスが大きくなっています。このマイナスはZOZOSUIT関連の固定資産への投資によるものでした。

このように、ZOZOは次の成長するための道具として、明確にゾゾスーツへと投資を行ってきました。
 

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繰り返しになりますが、これだけの投資をし、現金を持たないでいられたのは、ZOZOが「本業で圧倒的な成果を出している」という事が理由でした。

それが、今期の半年分のキャッシュ・フローを見ると「本業で稼ぐ力」が弱まってきていることが分かります。
 

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これも原因はZOZOSUIT。ZOZOはZOZOSUITを無料配布していましたが、その配布に比べて利用率が大幅に低かったこともあるのか、配布に比べて売上が伸びていません。

ZOZOSUITの影響はこのような所にも表れているんですね。

ちなみに、将来ZOZOSUITを無くして、測定の精度を上げる為の布石は投資活動によるキャッシュフローに現れています。
 

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それはpixiboへの投資。Pixiboはシンガポールにあるサイジング技術に関して最先端の技術を持つ会社です。

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(出典:https://wearepixibo.com/


この会社のホームページによると、コンバージョン(購入率)が70%も上昇し、サイズ違いによる返品率が最大20%減少する結果となっているようです。

 

実はオンライン経由での販売で、最も大きな問題といわれているのがカートに商品を入れてから決済がされない「離脱率」とサイズ違いによる「返品率」。

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(出典:https://wearepixibo.com/

Pixiboはネットでも適切なサイジングを行う技術により、この問題を解決できるとうたっています。これはZOZOSUITの解決したい問題と非常に親和性が高いと思います。


この企業に出資をすることができたからこそ、ZOZOSUITは将来不要になるという発言を行ったのかな?と今となれば思います。

 

この技術が本当に使い物になるレベルまで上がると、「ZOZOSUITの配送費は減り、本業の稼ぐ力も再び上昇し、わざわざZOZOSUITを着用してサイズを測る手間がいらないことから利用率が増える」という成長ストーリーを描くことができます。

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しかし、あくまでもその為には「ZOZOSUITなしでのサイズ計測がどれくらいのレベルまで精度をあげられるのか」が課題でしょう。ここがイマイチであれば全て台無しになってしまう事も十分あり得ます。

 

ZOZOSUITの配送は遅れ、ビジネススーツは製造後遅延し、既にZOZOSUITは2アウトを取られている状態です。次だめならもう利用はされないかも。

 

ここからの3カ月、次の決算発表までどのような状況に持っていけるのか。ZOZOは本当にこの3カ月が重要なのではないでしょうか。ここを乗り越えるZOZOを見てみたいですね。

ひっそりと増加したpixibo株。財務諸表を読むとZOZOの次の打ち手が明らかに?

今回はかなり会計的な話をば。損益計算書貸借対照表の関係性から企業の打ち手を読む方法について書いていきたいと思います。

損益計算書は上から下に

損益計算書は3か月間の売上から利益までの流れを書いてくれています。

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こちらがこの3ヵ月の損益計算書(単位は百万円)ZOZOのサイトで708億円稼いで、最終的にZOZOに残る利益は21億円です。

と言っても感覚的に分かりづらいと思いますので、「1万円のコートをユーザーが購入した」と想定して損益計算書に当てはめてみます。

 ・1万円のコートだけ売ったととすると

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ZOZOが1万円のコートを売ったとしたら、ZOZOの取り分は3800円。そこから材料費を引いて3500円。商品を売るためにはZOZOでは商品の撮影、梱包や発送などの費用やその為の人件費がかかりますのでその費用を引くと600円。今期は現存損失と言って、投資したもののリターンが得られないことが確定してしまった費用がありますのでそれを引いて残った額が210円になります。

 

この3ヶ月間は、ZOZOは1万円のコートを売ると、210円分の利益が残るという財務体質になっています。

 

損益計算書は企業の打ち手の影響が分かる

このように、損益計算書はその3ヵ月に売った商品から得られる利益を計算するという力があります。これを見続けていれば、「この3ヵ月の打ち手がどのような効果があったのか?どの打ち手がどの数値に影響を与えたのか?」ということが分かるようになります。

 

今期でいうと、ゾゾスーツを無料配布した影響で発送費を計上する販管費が上昇する。というインパクトになって返ってきます。

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(売上に比べて販管費が爆増中)

 

なので、ZOZOはこれからもっとプライベートブランドの売上を上げなければなりませんね。 

また、確定した利益は損益計算書から貸借対照表へと流れていきます。貸借対照表の読み方も確認しておきましょう。

 

貸借対照表は2期分を見る

貸借対照表は一期分を見てもあまり面白さが分かりません。貸借対照表は2期分を比較し、そのズレを見てみます。

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・見る順番は右から左

今期の3か月分の動きはこのような感じ。貸借対照表はまず右側の調達方法を見てから、左側の調達先を見てみましょう。

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すると、負債で7億調達し、この3ヵ月の利益や株主からの追加資本で23億調達しているのが分かります。そして、その投資先はすぐにお金になる流動資産に17億、売上を上げるために投資する固定資産に12億投資していることが分かります。

 

損益計算書貸借対照表は繋がっている

このように、貸借対照表は「ズレ」を意識すると、企業の意思決定までわかるようになります。では、この貸借対照表損益計算書はどのようにつながってくるのでしょうか。

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損益計算書は、このように「純資産」に入ってきます。稼ぐとちゃんと貸借対照表に反映されます。調達額の中では利益の21億が最も多かったので、ZOZOは今期の利益がなければこれだけ資産を投資することはできてい無いことが分かります。なので、損益計算書の流れと貸借対照表のズレの原因を調べることは企業の経営の流れを見るうえで非常に有用になってきます。

 

・気になった所を細かく見ると、企業の意図が見えてくる

この流れを把握したうえで、気になった部分をさらに細かく見てみてください。例えば、筆者は「固定資産が増えているけどこれってゾゾスーツへの投資かな?」と思って調べました。

すると、固定資産が増えていた大きな原因はある企業へ投資していたからでした。

 

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その会社とはシンガポールにあるpixiboという会社。この会社は「サイト上でチャットできる機能を通して、全ての体型の顧客にリアルタイムでサイズのパーソナライズとフィット感のおすすめを提供する”ことを可能にする」ということをウリにしている企業です。

 

ゾゾスーツが必要なくなると社長がコメントしたのはこの企業と提携した影響かもしれません

(企業の詳しい説明は:

https://www.seventietwo.com/ja/business/ZozotownreckonshypebaesBFFisabot

 

だとしたら、今回のゾゾスーツを使ったゾゾの試みはこれからも更にレベルが上がったものになるのかもしれませんね。

 

今回は簡単に貸借対照表損益計算書の関係について見ていきましたが、いかがでしたでしょうか。「財務諸表を連動させてみて、貸借対照表のズレを確認するとこんなことがわかるのか。」と少しでも思って頂けると嬉しいです。

 

それでは、ここまで読んでくださってありがとうございました。

ZOZOに出店すると売上の30%近く取られるのは本当!しかも近年上昇中!

以前、ZOZOに出店すると売り上げの30%近くを取られるって本当か?

という記事を書きましたが、その時のテイクレート(ZOZOの取る手数料)は28.8%でした。今回はその続編です。

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結論から言うと、今期も上昇を続け、ますます30%に近いレートになってしまっています。このままいくと、翌期には30%を超えるのではないでしょうか。

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今期のテイクレートでいうと、我々がゾゾタウンで1万円のコートを買うと、ZOZOは手数料として2980円取るということ。日本の楽天などの平均のテイクレートは10%台と、ゾゾタウンは以上に高いテイクレートを取っています。なぜこのようなことが可能なのでしょうか。

 

・まずビジネスモデルの再確認

ゾゾタウンのビジネスモデルをおさらいすると、プライベートブランドを除くと、「ブランドと消費者を繋げるマーケットプレイス」です。

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ブランド側は商品さえ渡せばサイト運用や発送、代金回収まで全てZOZOがやってくれます。その結果、ZOZOはユーザーの支払う代金のうち30%近くのテイクレートを回収することができるのです。

 

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なので、ゾゾが儲かる方法は、「商品取扱高」を増やすか、「受託手数料率(テイクレート)」を上げるかの2通りしかないことになります。

 

ただ、商品取扱高とテイクレートを上げる方法は同じです。ユーザーが思わず使いたくなってしまうようなサービスを提供すること。

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ゾゾタウンは「使いたくなるようなサービスとは、たくさんのブランドを同時に検索して同時に買えることだ!」として、経営を続けています。

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その結果、取り扱いブランドは3か月単位で見ても増加し続けています。そして、その結果からか、ZOZOTOWNのユーザーは増え続けています。

 

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このようにユーザー数が増え続けるという事は、「ZOZOTOWNって出店ブランド側からしてもどんどん魅力的になっているんじゃないか?」と考えられます。

 

このようにブランド側から見ても魅力的な市場を提供するZOZOは、テイクレートを上げられる交渉力を付けているのでは?と推測できます。

 

結果として、高いテイクレートを取ることができているという訳です。

 

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・2017年からテイクレートは急上昇している

もう一点気になる点は、2017年の4Q(1~3月)から、テイクレートが急上昇している所。これはゾゾスーツが開発、発表になった時期と一致します。

ゾゾスーツは顧客の身体データを取り、「あなたサイズ」として適正なサイズの服をレコメンドしてくれるという機能も付いています。

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このように、ネット通販で難しいサイズ選びを解決するためにもZOZOSUITは使えます。だからこそテイクレートが上昇しているんだと思います。

 

ただ、このあなたサイズの精度はまだまだイマイチ。ここからさらに精度を上げていくことが必要でしょう。そう考えると、前澤社長のZOZOSUITは将来的に必要ないというコメントは、取得したデータをより正確に活用する方に重点を移すという方向にシフトするということなのかもしれません。

 

逆に言うと、テイクレートを上げざるを得ないほどZOZOSUITの費用が重たくなってきたという見方もできますし、ここは真偽のほどはわかりません。

皆さんはこのデータを見てどう思われるでしょうか?ZOZOの財務諸表を深読みするとこんな風な推測もたって面白いですよね。

 

それでは、ここまで読んでくださってありがとうございました!