財務諸表は会社の成績表!

儲かっている企業は何が違うのか?足踏みしている企業は何が原因なのか?決算書を基に分析し、優秀なビジネスモデルをご紹介します。

企業の決算書を見てみよう!PL編

 

今回は財務諸表を読み解くとこんなことがわかるよ!

ということを書いていきたいと思います。

 

今回取り上げるのはTOKYO BASEという企業です。服が好きな方ならご存じであろう、StudiousやUNITED TOKYO、最近はSOCIAL WEARという完全受注型のブランドも出したとっても勢いのある会社ですね。

 

財務諸表を読むコツとは?説明会資料を見てみよう!

 

まず企業の財務諸表を読み解くにあたって重要なことは、「ややこしい所は読み飛ばす」ということです。

その為におススメなのが決算の説明会資料です。

これは、企業が株主に向けて出した分かりやすく数値をまとめた資料です。

図なども提示されており、感覚的に情報がつかみやすいものとなっております。

このデータを見るといいよ!というのはネットでもよく見られる情報ですのでご存知の方も多いかもしれんせんね。

 

(注)有価証券報告書などは細かい数値を見たい時に確認する程度がいいかなと思います。

 

PL(損益計算書)を見てみよう!

 

では、まずはPLという、一定の期間で会社がどれだけ儲かったか?というデータを見ていきたいと思います。

経営者はこの数字のバランスを見ながら、売り上げに対して適切な費用水準を保つためのマネジメントを行い、利益の最大化を行います。

(ちなみに、ここの構成は中小企業と上場企業ではびっくりするくらい大きく違います。これが分かると会計はぐっと面白くなります。)

 

  

 データをまとめてくれている

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決算説明書の中には、このようにまとまったデータを開示してくれています。

 

まず見るべきは、

アパレルブランドであれば「売上高」、そして「販管費」です。

売上高は前回と比べての伸び率を見ます。これを見ると、前期対増減比率+36.6%です。

 

アパレル業界が低迷していると言われる中で、このような伸びを記録しているのは素晴らしいですね。ただし、この数値だけが伸びていても手放しでは喜べません。

販管費との関係が重要なのです。

 

 

その販管費ですが、ここには要するに「企業が売上を取るために必要だと思って使った費用」が載っています。

 

アパレル業界でいうと販売員さんの人件費や、店舗の光熱費、ネット販売の管理費などが計上されます。この伸び率が売上に比べて高い場合、「売上は上がっているけどそれ以上にお金を使っている」という事態にもなりうるのです。

 

 

 

その販管費の伸び率の増減費は+35.3%です。売上が増減比+36.6%ですので、売上高との整合性も取れていますし、この販管費の伸びは全く問題ないといえそうです。

 

 

「伸びている企業」というイメージ通りの非常に素晴らしい成績を残している企業であるということが分かりました。

 

 

売上の細かい部分をチェックします。

 

では、TOKYO BASEの「売上の種類」はどうなっているのでしょうか。

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このように、資料によるとST(Studious)UT(UNITED TOKYO)CT(CITY、女性用のブランドです)別の売上に分けて掲載されています。

このようにブランド別に売り上げなどを分けて管理することによって、経営側はどこのブランドが業績を引っ張ってってくれているのか?どのブランドが成長曲線に乗っていて、どのブランドがマーケットシェアを取っているのか?などが分かるようになります。

 

 

さて、各ブランドの実店舗とEC部門の実績を見比べてみましょう。

ここでもYoY(前年比のカッコつけた言い方です。)を比べると面白いことが分かります。

StudiousTOKYO 実店舗YoY13.21% EC YoY37.28%

UNITEDTOKYO実店舗YoY69.59%  EC  YoY100.82%

CITYTOKYO 実店舗YoY9.9%  EC  183.80%

 

EC、つまりネット販売部門の売上高の伸びが非常に好調です。

これのトータルによって売上高のYoYが+36.61%という驚異的な伸びを見せています。

 

このように、PLの成績を細かく分けていく事によってEC部門がかなり好調のようです。

そしてこれはTOKYO BASEの今後の戦略にも繋がっていきそうな気配を見せているのですが・・・

長くなってきましたので、その部分や他の経営成績を示すBS、CF計算書の解説などは次回にしたいと思います。

 

それでは、ここまで読んで下さってありがとうございました!