財務諸表は会社の成績表!

儲かっている企業は何が違うのか?足踏みしている企業は何が原因なのか?決算書を基に分析し、優秀なビジネスモデルをご紹介します。

ビジョンを数値に置き換える方法

今回は、スタートトゥデイのビジョン達成する為の数値戦略について。




スタートトゥデイのビジョンは「世界中をかっこよく、世界中を笑顔に」というもの。

そしてその為に「カッコいい、かわいいを数値化」しようという取り組みを行っています。




どのように達成するのでしょうか。

 

実は、それを見据えるのに会計的な考え方が一役買います。

それは、KPIという考え方。





KPIとは、ビジョンや経営方針を数値目標に落とし込んだものです。

これは、数値目標であり、達成できたかが一目でわかることが特徴です。

 

イメージとしてはこのような形です。

 

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こちらはスタートトゥデイのビジョンから経営方針、そしてKPIに至るまでの関係です。





KPIはビジョンや経営方針などをどんどんブレイクダウンし、毎日行動していくうえで何を大切にするべきか?が示されます。

 



KPIで重要なのは、「その数値を達成することで目標やビジョンが達成できる。」という点まで突き詰めること。



そうすると、KPIは望む姿に向かう為の羅針盤のような役割を果たします。


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スタートトゥデイは「直近3か年の計画」の中で3つの革命を起こすと宣言しています。


これは企業のビジョンを達成するための中期的な目標です。


その中の、服の買い方革命はこちら。

 

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では、スタートトゥデイの運営する「ZOZOTOWN」について、決算資料にKPIが載っていますので今回はこちらを取り上げます。



スタートトゥデイの決算資料を見ると詳細が載っています。一番左がKPIとしての指標です。



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「様々なブランドを同時に比較できる環境」を作る為に、「ZOZOTOWNの出店ショップ数」「ブランド数」の増加を指標としているようですね。

 

「年間購入者数」「年間購入金額、点数」「出荷件数」「デバイス別出荷比率」などは何を目指しているのでしょうか。

 

もちろん売上のアップも大きな目的だとは思うのですが、

最近ZOZOTOWNは


「N.HOOLYWOOD」「ATTACHEMENT」「NIKE」の直営店などの誘致に成功しています。


このような点を見ると、

こちらのKPIは、さらに出店ショップ数の増加を加速させる為のZOZOTOWNとしての魅力づくりなのではないでしょうか。



このように考えると、ZOZOTOWNのKPIはすべて「様々なブランドを同時に比較できる環境」の実現し、


スタートトゥデイの達成しようとするビジョン実現を担う役割を果たしているということです。

 




改めてスタートトゥデイのKPIまでの流れです。ZOZOTOWNは3つの革命においては主に買い方革命を担うようですので、KPIは買い方革命から矢印が出ています。

 

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このように、ZOZOTOWNでこのような指標を上昇させていく取り組みを続けていくと、やがては服の買い方革命が成功し、革命によってカッコいい、かわいいを数値化することができるようになると、世界中の人がかっこよくなり、結果として世界中に笑顔が増える。

 

ということが可視化されます。


このように、KPIを設定すると、KPIとビジョンが整合し、このKPIを達成していけば企業のビジョンが達成されるという流れが生まれてきます。


KPIにはこのような力があります。


では、このようなKPIを設定しているスタートトゥデイの財務状況はどのようなものでしょうか?

 

明日からは財務関係についてみていきたいと思います。