財務諸表は会社の成績表!

儲かっている企業は何が違うのか?足踏みしている企業は何が原因なのか?決算書を基に分析し、優秀なビジネスモデルをご紹介します。

KPIから読み取れるZOZOTOWNの現在とZOZOSUIT

 

今回は、経営成績の前に、KPIを使ってZOZOTOWNがどのような存在なのか?を見ていきます。

 

先に結論だけお伝えすると、

「1日に約1万6千人がスマホで、約3000人がPCで、1日当たり8000円の買い物をし、年間で4万7千円ほどの買い物をするプラットフォーム」

が現在のZOZOTOWNの姿のようです。

 

 

 

一つ一つ確認していきたいと思います。

 

・各KPIを確認する

 

まず、KPIとして設定されている数値の推移を確認します。

 

KPIとは、「企業がビジョンを達成するために必要だと思うものを数値に置き換えたもの」だと思っていただくといいかと思います。

 

ZOZOTOWNの出店ショップ数」や「年間購入者数」など、6点があげられていますが、この推移を決算説明書から確認してみましょう。

 

 

まずは「出店ショップ数」です。順調に増加していますね。

 

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2年前に比べると162%増ですので、かなり順調に増えていることが分かります。

この出店ショップ数が増えれば触れるほど、購入者にとっては魅力的なプラットフォームとなりますよね。

 

もちろんZOZOTOWNにとっては強力な差別化要因となりますので、これがKPIなのは納得です。

 

次に「年間購入者数」

 

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私はこれを見てZOZOTOWNのすごさを実感しました。

 

過去1年間に一度でも商品を購入した事がある人の数は直近で720万人。

 

洋服だけのマーケットでこれだけの人数を集めるのはすごい事です。仮に、単純に日数換算をすると720万人÷365日で19789人なので、1日約2万人がZOZOTOWNで買い物をしている事になります。

 

また、ZOZOTOWNは会員数も全体の70%と高い数字となっています。

会員でいうと、1日で約1万4千人の会員がZOZOTOWNで買い物をしている事になりますね。

 

次のデータは、ゲストではなく、会員となっているアクティブ会員数の年間購入金額、年間購入点数です。

 

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500万人近くいる会員は、平均して1年で4万7千円、だいたい11点ほどを購入するようです。

 

この数値も単純計算すると、11点の服を4万7千円出して購入したということですので、平均して1点当たり4,200円ほどの買い物をしているということになります。

 

また、会員のうち、1年を過ぎても会員として服を買っている会員を既存アクティブ会員とよばれ、こちらもデータ化されています。

 

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直近のデータでは、既存アクティブ会員は14点の服を年間6万1千円出して購入していますので、1点当たり約4,300円となります。

 

既存アクティブ会員は、1年以内の会員と購入金額こそ変わらないものの、購入点数が増えるというのが現在の傾向のようです。

逆に気になるのが2期連続の既存アクティブ会員の購入金額の低下。

 

購入点数が頭打ちで、購入する服の金額が低くなってきているのではないか?と考えられます。

 

何か要因があるのか、または唯の一時的なブレなのか。

この辺りは変動が起きてからの期間が短いこともあってか、決算資料を見ても原因が特定できませんでしたが、スタートトゥデイがどのように考えているのか気にはなるところです。

 

 また、「出荷件数」と「デバイス別出荷比率」ですが、こちらは「平均出荷単価」と連動しております。

 

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「出荷件数」は右肩上がりですが、「平均出荷単価」は逆に緩やかな右肩下がりのように見えます。

 

 これは、ZOZOTOWNはどのデバイスで閲覧され、購入されているか?に関係してきます。

 

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スマートフォンが増えていますね。

スマホでの購入は、PCなどに比べて「出荷件数は増えるが、1回あたりの購入金額は減少」する傾向にあるそうです。

 

おそらく、今後この流れが逆行することはないでしょうし、ZOZOTOWNスマホユーザーが使いやすい導線に今後も発展していくのかもしれませんね。

 

 

・まとめとZOZOSUITについて

いくつかのKPIを確認してきましたが、基本的にKPIの推移は良好といっていいのではないでしょうか。

 

そして、今までのデータをまとめると、

「1日に約1万6千人がスマホで、約3000人がPCで、1点当たり約4000円の服を買い、年間で4万7千円ほどの買い物をするプラットフォーム」

ZOZOTOWNといえそうです。

 

 

これを考えると、「世界中をかっこよく、世界中を笑顔に」する為に、まずはジャストフィットを求めたスタートトゥデイの考え方がよくわかります。

 

通販は何でもそうなのですが、スマホで最も分かりづらいものがサイズ感。

 

スタートトゥデイはここを解消して、より多くの人に安価でジャストフィットの商品を提供することで、ネット通販の弱点を補おうとしているのではないでしょうか。

最初の販売金額もシャツ1200円、デニム3800円と、1点当たりの平均購入金額より少し低く、まず買ってみようか?という気にさせるものですしね。

 KPIのデータにのっとった、非常に論理的な考え方だなあと凄みさえ感じます。

 

ひとまず、KPIから読み取れるZOZOTOWNの現在とZOZOSUITについてでした。

次はKPIからみるスタートトゥデイの経営成績のお話です。