財務諸表は会社の成績表!

儲かっている企業は何が違うのか?足踏みしている企業は何が原因なのか?決算書を基に分析し、優秀なビジネスモデルをご紹介します。

ZOZOTOWNの販管費は、今後も注視する必要あり?

その会社のビジネスモデルが分かると言われている販管費、その内容はどうなっているのか?直近で激増している金額とは?

  

成長著しいZOZOTOWN

つい先日、時価総額楽天を抜いたという報道がなされていましたね。

 

そんなZOZOTOWN、利益率も30%近く出ており非常にいい成績ですが、少し気になるのが販管費の割合です。

(単位:100万円)

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 売上全体の59%を占めていますね。この販管費、売上を上げるために企業が払った費用です。

 この販管費の内訳は、ビジネスの特徴を示すという意味で非常に重要です。

 実際の数値を見てみましょう。

 

この額は決算書に記載されている販管費の内訳になります。

(単位:100万円)

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 これだけでは分かりづらいので販管費内の割合を載せてみましょう。

(単位:100万円)

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 販管費のうち、約25%が荷造り運搬費に充てられていますね。

ZOZOTOWNの受託販売のモデルはZOZOTOWNが販売の他に管理や運送まで担うので、この費用の高さは納得ですね。

 

後は今期は「5,000円以上無料→送料自由→送料200円」という配送料の変更をしていますので、ここも関係していそうです。

 

そのほかに多いのが業務委託料と代金回収手数料です。

 これについては、もう一点面白い視点がありました。それは、YoY(前年比)という視点。

(前年比での伸び率)

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 先ほど挙げた「業務委託料」「荷造り運搬費」「代金回収手数料」は前年に比べて大幅に上昇しています。

 

まず伸び率の高い「業務委託料」とは何かですが、決算説明書によると「PB業務委託」「物流拠点増加に伴う庫内オペレーションにかかる業務委託費」と書いています。

 

PB業務委託料はZOZOSUITに関してでしょうから、いかにスタートトゥデイがZOZOSUITに力を入れているのか分かりますね。

 

また、代金回収手数料はおそらく「ツケ払い」の費用。

 

ツケ払いはZOZOTOWNのCF計算書の内容から見ても、個人的にはなかなかリスキーな勝負だったと思っていますが、前年から比べて156%増、販管費全体から見ても15%を占めることを考えると財務上も無視できない存在になりつつありますね。

 

今後も伸びてくる可能性は高いと思いますので、気を付けてみて置くポイントであると言えそうです。

 

纏めると、販管費は「もっとも重要な額は荷造り運搬費やツケ払いであり、これはZOZOTOWNのビジネスモデル上必要不可欠。

 

代金回収手数料はツケ払いで、これは注視しておく必要がある。業務委託料はZOZOSUITに関連する費用の増加」ということが分かりました。

 なお、このZOZOSUITの費用は今後も増えてくる予定で、決算説明書の投資の推移をみるとそれは明らかです。

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この投資は明らかにZOZOSUITのための投資でしょう。

 

ひとつ気になることは、「この投資をできるお金はどこからきているのか?」です。

 

ここから分かるZOZOTOWNの姿は、実はかなり攻めまくりの資金管理をしているということ。

現金ほぼ持たないんですね。

 

前澤社長が、以前ツイッター

「儲かってるけどお金ないんですよ〜」というツイートをされていましたが、これは本当の様です。

 

次回その点に触れてZOZOTOWNの分析を終えたいと思います。