財務諸表は会社の成績表!

儲かっている企業は何が違うのか?足踏みしている企業は何が原因なのか?決算書を基に分析し、優秀なビジネスモデルをご紹介します。

つぶれない企業にするために必要な指標

中小企業庁のデータを見ると10年で3割、20年では5割の企業が倒産してしまう日本。

企業を潰さず、存続していく為に有用な指標。本日はその二つ目となります。

 

②投資と資金調達の関係 ここでいう投資とは、「設備の購入やシステムの導入など、企業がさらに売上を伸ばすために資金を投じたもの」の事。

 

ZOZOTOWNを運営するスタートトゥデイでいうと、最近配布が始まっているZOZOSUITなどがこれに当たります。

 

このような投資は成功すれば企業を成長させるものの、成功するまではお金はなかなか入ってこないもの。

 

その投資の原資を、短期資金で調達していれば、投資した分を回収する前に借入金の返済期日が迫ってしまい投資の回収前に資金繰りを圧迫してしまいます。

企業の生命線となるものは現預金ですので、このお金の流れはあまりいいものではありません。

 

極端な話ですが、3年後に100万円を110万円にしてくれる定期預金を契約する為に、手持ちがないからと言って 1年後に全額返さなければならない借入を100万円する人は少ないと思います。

 

しかし、企業においては気を付けないと、このようなことが実際に起こりえます。

 

そこで、これを確認することができる指標として使われているのがこちら。

 

固定比率=固定資産/長期固定負債×100 「固定資産を長期返済の調達で投資が行えているか?」の指標となります。

 

例えば、固定比率は「100円の投資をする為に100円銀行から借りて投資を行う」場合ですと100%となり、「100円の投資をする為に50円借りてきて投資を行う」場合であれば200%となります。

 

投資は、どうしても多額となりがちで、しかも失敗のリスクを抱えるもの。 銀行から借りてきたお金で投資をする方が、失敗した時のリスクを踏まえると安全です。 前回も出てきたTOKYO BASEでは、この指標はどのようになるでしょうか。

 

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前期に比べて大幅に下がっていますね。これは、長期借入金で多額の資金を調達したためです。これを見ると、今期は今までしてきた投資額をほぼすべて賄えるほど多額の資金調達をしている事が分かります。(減価償却を無視しています)

 

なお、長期固定資産適合率という指標もありますが、実際に資金ショートを起こすのは借入金の返済ができない場合、掛けや手形の支払いができなかったパターンが多いので、より重要なのは固定資産適合率と考えています。

 

 

最後にまとめます。

①企業の経営において現預金が何よりも大事であること。

②多額の投資を行う際には、自分の持つお金を使うのではなく、できる限り銀行から長期借入金を借りてきて、投資の成果を回収できるタイミングで返済が始まるようにプランを汲むこと。

 

前回の安全性①の指標と今回のものを合わせて監視しておくことができれば、ひとまず企業の安全性は高まっていくと考えられます。