財務諸表は会社の成績表!

儲かっている企業は何が違うのか?足踏みしている企業は何が原因なのか?決算書を基に分析し、優秀なビジネスモデルをご紹介します。

無印で会計分析。分析する流れとは?

今回は決算書が読めると意外な企業の側面までわかるよ。

というお話です。

 

実は良品計画の財務を見ているときに、少し気になる記述がありました。

 

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良品計画は「商い」で社会に貢献します」とあります。

どういうことなのだろう?と思っていましたが、KPIを見るとその答えが分かりました。

 

企業が自社のビジョンや経営目的を達成するための数値的な指標をKPIというのですが、良品計画はそのKPIの一つにROEを設定しています。

 

表の一番右上の部分ですね。

 

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このROEは、一般的には「投資家が企業の価値を分析する際に使われる指標」です。

この数値が高ければ高いほど、投資家が投資した資金はうまく使われ、その結果投資家にリターンが大きくなると言われています。

 

しかし、うまく使えばROEは企業の成績を管理するのに非常に有用です。

 

以下、少しややこしい話ですが、ROEは企業の利益までの道筋までを表します。

3ステップで解説しますね。

 

1STEP(資産調達)

まず企業は資産を取得するための資金の調達する必要があります。ここで注意しておくべきことは、自己資本で資金調達をしているのか、借入で調達を行っているのかです。

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この図はBSという財務諸表の一つですが、この右側は「お金をどうやって調達したか」を示しています。自分で稼いだお金であれば、「純資産」に表示され、銀行などの借り入れがあれば右上の「負債」に表示されます。

 

そして、「負債が大きいか?純資産が大きいか?」を割合でギアリング比率といいます。

このギアリング比率は50%を超えていると「ハイ・ギアード」といい、レバレッジをかけている企業ということができます。ソフトバンクなどはこの典型的な企業です。

 

 

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良品計画の簡略版BSを確認すると、負債が27%、純資産が73%でギアリング比率は「27%」です。

これは「ロー・ギアード」な状態であり、安全性は高い状態にあると言えます。

 

2 STEP(資産を売上に変える)

STEP1で調達した資金は、売上をつくるために投資を行います。

資産がどれだけ売上に変わっているか?を考える際には「資産回転率」を用います。良品計画でいいますと総資産と売り上げの関係で、資産回転率は1.59

 

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この資産回転率、ザックリのイメージとしては「資産をどれだけ効率的に売り上げに変えられるか?」という指標です。

その為、良品計画は資産の1.5倍の売上を上げている。ということができます。

 

 

3STEP(売上を利益に変える)

3STEP目は、売り上げがどのような過程を経て利益に変換しているかに関するプロセスです。

これは、売上が利益に変わる率である利益率を見ます。

これは、言い換えると「コストマネジメント」の効率性を見ることができます。

 

例えば利益率が15%だとすると、売上が100のうち、85は売上を上げるための費用となります。

 

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良品計画の利益率は8%

売上の92%はコストとして外に流れていっているようですね。

 

簡単にですが、資金調達から利益までの流れを3STEPで見ていきました。

しかし、こんなのをいちいち見ていくのはそれを仕事にしていない限りは少し面倒ですよね。その際に効果的なのがROE。次回ではROEを見ていきたいと思います。