財務諸表は会社の成績表!

儲かっている企業は何が違うのか?足踏みしている企業は何が原因なのか?決算書を基に分析し、優秀なビジネスモデルをご紹介します。

ROEの本当の意味をお伝えします。無印良品を題材に

 

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2つ目の記事です。

資金調達から利益までの流れを一つ一つ見ていくと、企業の状況が分かるのですが、

いちいち見ていくのはそれを仕事にしていない限りは少し面倒です。

そんな時に使われるのがROEです。

 

ROEは利益/株主資本×100で示されるのですが、これは実はこの3STEPがすべて凝縮されています。先にROEだけを見ますと、良品計画ROEは17.4%です。

 

説明しやすいように、良品計画が100円の資金調達をしている会社だとさせて頂きます。確認したように、良品計画のギアリング比率は73%、資産回転率は1.59、利益率は8%でした。

 

STEP1資金調達は100ですが、ギアリング比率が73%ですので、その内訳は自己資本73、銀行からの借り入れ27です。

 

STEP2調達した資金は売上を上げるために資産に転換されます。

資産回転率、すなわち持っている資産から売上に変わる数値は1.59ですので、

資産100を持っているのであれば159の売上が上げられることとなります。

 

STEP3個の売上のうち、利益率分が利益として手元に残ります。

STEP2で良品計画が上げられる売り上げは159でしたので、159×8%で159のうち12.72が利益として残ります。

 

調達した100円のうち、12.72円が利益になりました。

調達した100円のうち、株主が出したお金は73円ですので、「73円を出すと利益12.72円を稼ぐ企業」ということです。ROEとはこのことを示します。

12.72円/73円×100は17.4%ですので、最初に見たROEの率と一致しますね。

 

企業の経済活動は

資金調達⇒投資⇒回収というサイクルをぐるぐると回すことを言いますので、

STEP1の資金調達STEP2、STEP3で投資、回収の企業の経済活動をすべてカバーしています。

 

このように、ROEは企業の経済活動をすべてカバーする指標ということができます

 

「商い」で社会に貢献するという良品計画らしい指標ということができますね。

 

ただし、ROEは解説してきたように少し難しい指標です。それをKPIに設定するのはなぜなのか?と思っていたのですが、おそらくここかなと。

 

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これは良品計画の株式の所有者リスト。

このうち、外国法人、外国人の比率が55.9%と過半数を超えています。

しかも毎年増えていっていますね。

 

これで理由が分かりました。

実は良品計画はほぼ外資系の会社になってきているのです。

 

外資系は投資家に対して魅力のある企業にするために、ROEをキーにすることが非常に多いです。

良品計画ROEの指標は、「商いで社会に貢献する」だけでなく、株主にも納得を得られる指標として設定しているのでしょう。

 

財務を見ると企業の意外な姿を見ることができるというテーマで書きましたがいかがでしたでしょうか。

一つでも面白いと思っていただけるものがありましたら幸いです。