財務諸表は会社の成績表!

儲かっている企業は何が違うのか?足踏みしている企業は何が原因なのか?決算書を基に分析し、優秀なビジネスモデルをご紹介します。

しまむらとアベイルの売り上げ構造は全く違う??数字を元に分析しました。

しまむらは儲かっているのか?

MBさんとコラボしたアベイルは?財務に基づいて2店の売上の構造について分析しました。

 

前回、しまむらとアベイルの顧客像を、数字を基にまとめました。

しまむらの顧客は

「一回の買い物で婦人服と肌着を1点ずつ、そして他に男性物、子供服、寝装具の中から1点の商品を、2625円出して購入する」ファミリー層。

 

しまむらの姉妹ブランド「アベイル」はというと、

「一回の買い物で約2点の商品を3,000円出して購入する」層のようです。

 

 

しまむらもアベイルも店舗販売型のビジネスモデル。

売上を上げるには、顧客の1回あたりの購入額を増やすか、来場客数を増やすしかありません。

 

「来場者数×1回あたりの購入額=売上」という式ですね。

簡単に言えば、しまむらはこのどちらかの数字を上げる為にお金を投資しています。

 

それでは、しまむらについて、来場客数、1回あたりの購入額、売上をグラフで見てみましょう。

 f:id:parrrrrao:20180523121950j:plain

一番下のグラフが売上のグラフです。

この3つを見ると、「1回あたりの購入額」のグラフと「売上」のグラフがほぼ同じ形で連動しているのが分かります。

 

なお、しまむらの直近一年の来場客数は1億6994万人です。

これだけ多くの来場客数がいれば、「その1回の来場でどれだけ購入したか?」が大きなキーとなるようです。

 f:id:parrrrrao:20180523122138j:plain

このグラフは購入された商品の1点当たりの単価です。

このグラフも売上高と連動していますね。

現在しまむらは、「1点あたりの単価が売上に大きく直結する状態」と言えそうです。

 

 

そう考えると、しまむらが安価な商品で売上を上げていたとはいえ、これ以上商品単価を下げることは無いでしょう。むしろ他企業やデザイナーなどとのコラボによって付加価値を上げ、一点当たりの単価を上げていく方向に舵を切っているのではないでしょうか。

 

 

次にアベイルについて同じように「来場者数×1回あたりの購入額=売上」という式のグラフを見ていきましょう。

 

f:id:parrrrrao:20180523122304j:plain 

アベイルはしまむらとは逆に、売上が来場者数に大きな影響を受けていますね。

アベイルの来場者数は1673万人ですので、しまむら1/10ほどです。

 

このくらいの規模であれば、来場者数に売上が大きく影響を受けていることが分かります。

 

では、店舗はどうでしょうか。

来場者数が減少したのは店舗閉鎖の可能性もありますので確認をしていきたいと思います。

 f:id:parrrrrao:20180523122419j:plain

こちらは売り場面積で正確には出店数ではないのですが、店舗自体は出し続けているようですね。以外にも出店数と来場者数はあまり関係がないようです。

 

 

最近アベイルはMBさんとのコラボだったり、テレビCMを打ったりしているのですが、

ここまで分析すると、何故しまむらではなくアベイルがこれを行っているのかがようやくわかりました。

 

アベイルはまず来場者数を増やしていく事、すなわち知名度が何よりも大事だと考えているということではないでしょうか。

 

 

しまむらとアベイルの売上の構造を見てきましたが、同じグループでもキーとなる指標が違うという所は面白いですね。

 

次回は、この売上を元に、しまむらグループがどれだけの利益を上げているのか?について見ていきたいと思います。