財務諸表は会社の成績表!

儲かっている企業は何が違うのか?足踏みしている企業は何が原因なのか?決算書を基に分析し、優秀なビジネスモデルをご紹介します。

就活生の為の決算書の使い方。文系男子がANAに就職する方法②

続きです。

決算書を見ると、当期のANAJALの売上高は1兆9,717億円と1兆2,889億円です。

実は7,000億近い売上の差が両社にはあります。

 

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しかし、

経費を差し引いた最後の利益においてはANA1,456億円、JAL1,708億円と、JALが上回っています。これは、ANAが高コストな体質の企業であるという事です。

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そのコストの内容を分析して、出てくる改善点が「座席稼働率」です。

これに目を付けた理由は、個人でも解決策を出しやすいところです。

 

 

 

他のコストは従業員給与等ですが、約400億と額が大きいんですよね。「400億のコストを改善する方法を考えろ」と言われて何でもいいからパッと案を出すのはプロでもなかなか難しいのではないでしょうか。

しかし、座席稼働率は「一人のお客さんを他社からANAに乗り換えさせることができれば徐々に上昇していく数字」なのです。これは学生でも考え付きそうじゃないですか?

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これであれば、例えば「インフルエンサーを使って楽しい飛行機内の旅を演出」など色々自分で考えることができます。

 

 

 

しかも、ANAJALとで稼働率を比較すると、

ANAは直近の座席稼働率は国内線で68.9%、国際線で76.3%なのに対し、JALは国内線で71.8%、国際線で82%と、ANAのポテンシャルを考えるとJALに比べてこの指標が芳しくありません。差は数%ですが、売上規模が大きいので改善した時の効果は非常に大きいと思います。

 

 

このことから、私がANAに提案するのが「内装の高級化」と「高機能耳栓の無料配布」です。

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(イメージ:https://consumerist.com/2016/01/06/airlines-testing-auctions-for-seat-upgrades-at-gates/

 

移動に飛行機を使用するターゲットは、ファミリー層、学生層、ビジネスマン層様々いますが、ANAJALの国内線の平均チケット単価は1万5千円です。国内の移動に1万5千円を出す層はビジネスマンだろうと推察します。

ビジネスマンであれば飛行機の移動時間に求める事は仕事に集中できる環境や、リラックスできる環境だと思います。

 

そこで、内装の高級化という「目に見える変化」と、耳栓で「騒音をシャットする」ことによって、ビジネスマンに「数時間まとまって集中できる環境」を提案して、『値段が同じならANAだな』と思ってもらえるようにしています。

 

このような内容の提案をし、最後に。

 

「今は財務諸表と座席稼働率と平均単価の2点のみでの提案ですが、私がANAに入社した暁には、より詳細なデータを用いてANAを売り上げ、利益ともに日本一の企業にするよう日々働きます。」

等と伝え、自分が企業の利益に貢献できることを伝えます。

 

私は航空業界については全く詳しくありませんが、就活生でも決算書を使うと、その会社で働いていなくても会社の売上を考えながら話をすることができるようになります。

 

また、決算書を読めるようになると企業の実態が分かるようになりますので、企業研究としても他の就活生を一歩リードできるようになると思いますよ。

 

・終わりに

いかがでしたでしょうか。

このプレゼンは内容の8割ほどが企業の数値の上での事実しか出していませんので誰でもできます。

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(ここには出てきません。)

 

しかし、会計などの数値を基にすると、「この企業はここに困っているんだな。」「こうすれば売上が伸びるんじゃないかな。」というアイデアが生まれてきます。

会社の理念に共感して、自分の強みをその会社でも活かしたいという学生よりも、少しでも会社の売上を考え、改善点を出せる学生の方がインパクトがありませんか?

 

それが誰でも簡単にできるヒントが散らばっているのが決算書です。

 

しかも、プレゼンの方法はこれ一つではなく、一人一人が違和感を持った部分を掘ればいいのです。

やり方は3ステップ。なれればすぐにできます。

次回はそのやり方をお伝えしますね。