財務諸表は会社の成績表!

儲かっている企業は何が違うのか?足踏みしている企業は何が原因なのか?決算書を基に分析し、優秀なビジネスモデルをご紹介します。

ZOZOに出店すると売上の30%近く取られるのは本当!しかも近年上昇中!

以前、ZOZOに出店すると売り上げの30%近くを取られるって本当か?

という記事を書きましたが、その時のテイクレート(ZOZOの取る手数料)は28.8%でした。今回はその続編です。

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結論から言うと、今期も上昇を続け、ますます30%に近いレートになってしまっています。このままいくと、翌期には30%を超えるのではないでしょうか。

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今期のテイクレートでいうと、我々がゾゾタウンで1万円のコートを買うと、ZOZOは手数料として2980円取るということ。日本の楽天などの平均のテイクレートは10%台と、ゾゾタウンは以上に高いテイクレートを取っています。なぜこのようなことが可能なのでしょうか。

 

・まずビジネスモデルの再確認

ゾゾタウンのビジネスモデルをおさらいすると、プライベートブランドを除くと、「ブランドと消費者を繋げるマーケットプレイス」です。

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ブランド側は商品さえ渡せばサイト運用や発送、代金回収まで全てZOZOがやってくれます。その結果、ZOZOはユーザーの支払う代金のうち30%近くのテイクレートを回収することができるのです。

 

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なので、ゾゾが儲かる方法は、「商品取扱高」を増やすか、「受託手数料率(テイクレート)」を上げるかの2通りしかないことになります。

 

ただ、商品取扱高とテイクレートを上げる方法は同じです。ユーザーが思わず使いたくなってしまうようなサービスを提供すること。

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ゾゾタウンは「使いたくなるようなサービスとは、たくさんのブランドを同時に検索して同時に買えることだ!」として、経営を続けています。

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その結果、取り扱いブランドは3か月単位で見ても増加し続けています。そして、その結果からか、ZOZOTOWNのユーザーは増え続けています。

 

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このようにユーザー数が増え続けるという事は、「ZOZOTOWNって出店ブランド側からしてもどんどん魅力的になっているんじゃないか?」と考えられます。

 

このようにブランド側から見ても魅力的な市場を提供するZOZOは、テイクレートを上げられる交渉力を付けているのでは?と推測できます。

 

結果として、高いテイクレートを取ることができているという訳です。

 

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・2017年からテイクレートは急上昇している

もう一点気になる点は、2017年の4Q(1~3月)から、テイクレートが急上昇している所。これはゾゾスーツが開発、発表になった時期と一致します。

ゾゾスーツは顧客の身体データを取り、「あなたサイズ」として適正なサイズの服をレコメンドしてくれるという機能も付いています。

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このように、ネット通販で難しいサイズ選びを解決するためにもZOZOSUITは使えます。だからこそテイクレートが上昇しているんだと思います。

 

ただ、このあなたサイズの精度はまだまだイマイチ。ここからさらに精度を上げていくことが必要でしょう。そう考えると、前澤社長のZOZOSUITは将来的に必要ないというコメントは、取得したデータをより正確に活用する方に重点を移すという方向にシフトするということなのかもしれません。

 

逆に言うと、テイクレートを上げざるを得ないほどZOZOSUITの費用が重たくなってきたという見方もできますし、ここは真偽のほどはわかりません。

皆さんはこのデータを見てどう思われるでしょうか?ZOZOの財務諸表を深読みするとこんな風な推測もたって面白いですよね。

 

それでは、ここまで読んでくださってありがとうございました!